2007年11月10日土曜日

セルフガソリンスタンドでの誤給油を考える

日本ではセルフ式のガソリンスタンドで、ガソリン車に軽油を入れてしまったりといった誤給油によるトラブルが相次いでいる、というニュースを読みました。

オーストラリアではガソリンスタンドは全てセルフ式です。
オーストラリアの人は、日本人よりも細かい事を気にしないし、かなり不注意な人が多いと思いますし、スタンドの店員さんが給油に立ち会う事などもない(店員は1人でレジ当番という場合が多い)のですが、不思議と誤給油とかが起きていません。おばあちゃんなんかもセルフで1人で給油しているのに、なぜでしょう。

ニュースサイトに日本のセルフ式スタンドの写真が載っていたのですが、ちょっとした違いに気付きました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000059-mai-soci
日本のセルフ式は、ハイオク、レギュラー、軽油(ディーゼル)という順番で給油ノズルが並んでいますが、こちらでは、ガソリン(つまりハイオクとレギュラー)だけしか並んでいないようなのです。と言っても、軽油がないのではなく、軽油は別なところで給油するようになっています。これなら、不注意なオージーでも軽油とガソリンを間違えようがないですもんね。

私も最初はセルフ式になかなか慣れなくて、給油する時に緊張してガソリンと軽油を間違えないように気を使っていました。今はセルフにも慣れましたが、違う事に気を使います。壊れてて動かない給油ノズルが多い事ったらありゃしない。「おっ、空いてる」と思って車を移動したら「Out of order(故障中)」の札がぶら下がっていて、その時にはすでに前にも後にも車が来てて、もうにっちもさっちも行かなくなったり、なんていう事にも遭遇します。


<以下ニュース全文引用>
ドライバー自身が給油するセルフサービス式のガソリンスタンドで、ガソリン車に軽油を間違えて給油し、車が動かなくなるトラブルが相次いでいる。日本自動車連盟(JAF)南関東司令室の調べで分かった。JAFは「ガソリン高騰で少しでも安いガソリンを求め、慣れないドライバーがセルフ式を利用するようになったことが背景にあるようだ」とみている。

 東京と千葉、神奈川、山梨の1都3県で、燃料の入れ間違いでJAFに救援を依頼したケースが、4~6月に153件あった。ほとんどがセルフ式で、給油後に「アクセルを踏んでもスピードが出ない」と助けを求める内容。南関東司令室の担当者が多発に気付き、独自集計した。過去のデータがないため比較できないが、JAFは「以前は目に付くほど多くの出動依頼はなく、確実に増えている」という。

 そもそもセルフ式自体が増えており、石油情報センターによると、ガソリンスタンドの総数が94年をピークに減る中、98年の登場から10年で全国6000店を超えた。また一般的に普通のスタンドより割安なので、取材した都内5カ所のセルフスタンドはすべて前年同期より利用者が増えている。東京都武蔵野地区の店長は「うちは給油に立ち会うので入れ間違いはないが、このところ『教えてください』と声をかけられることが多く、初めてのお客様が増えているようだ」という。

 JAFによると、入れ間違いの理由は基本的にドライバーの不注意。「軽自動車だから軽油を入れた」と言う人や、「一番安い燃料を選んだら軽油だった」という人が少なくないという。またJAF広報部は「今の軽油価格(平均120円台)が昨冬のガソリン価格とほぼ同じなので、値段表を見て間違う人もいるのでは」とみている。

 JAFの実車テストによると、ガソリン車に軽油を入れた場合、量にもよるが走行中に白煙を噴き、エンジンが止まる。ディーゼル車にガソリンを入れた時は不調になり、エンジン部品が壊れる可能性もある。どちらも修理工場などで整備しなければ使用は不可能だ。JAFは「間違えた時はエンジンをかけず、すぐに救援を求めて欲しい」と呼びかけている。<11月10日15時3分配信 毎日新聞>